【コラム】荒廃農地の最適利用
農林水産省が毎年公表している「荒廃農地の面積」を見てみますと、2010年の荒廃農地は全国で29.2万ヘクタールでしたが、2020年では28.2万ヘクタールと、10年の間に1万ヘクタールではありますが減少しています。
日本各地で荒廃農地の再利用が進んでいる背景には、農業労働力不足によって耕地面積が減少する中、限られた国土の有効活用を目指す国や自治体の後押しもあります。例えば、荒廃農地においてオリーブ栽培や牛の放牧、ワイン用ブドウの栽培等、従来とは別の作物を栽培することについて、一定の条件の下で支援金が支給される制度が昨年設けられています(最適土地利用対策)。また、再生可能エネルギーの普及に向けて、荒廃農地を太陽光発電所の建設用地として転用し易くするための規制緩和も進められています。
このように従来であれば再利用の見通しが立たなかった荒廃農地も、国や自治体の後押しを利用することで再利用の可能性が高まっていることも考えられます。もし過去に相続した荒廃農地があって、どのように活用して良いかわからずに放置しているようなことがありましたら、是非つくば相続遺言相談センターにご相談下さい。
この記事の執筆者
- REAX司法書士法人 代表 平子 剣士
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保有資格 司法書士、不動産鑑定士、宅地建物取引士 専門分野 相続全般、不動産領域 経歴 大学卒業後、都内司法書士法人にて、金融機関、不動産会社、各士業事務所等からの依頼による不動産登記業務に従事。
司法書士業務従事中に不動産鑑定士試験合格。
その後、世界最大手の事業用不動産会社(シービーアールイー株式会社)にて、J-REIT、不動産ファンド、金融機関等からの依頼による鑑定評価・コンサルティング業務に従事し、その後独立。
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