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お父様から相続した財産の中に、利用予定のない「地方の別荘地（土地・建物）」が含まれており、その処分に頭を悩ませていたつくば市在住のAさんからのご相談です。

この不動産は、元々お父様の後妻の方と、そのお姉様（Aさんにとっては義理の伯母にあたる方）の共有名義となっていました。数年前に後妻の方が亡くなり、その持分をAさんのお父様が相続されましたが、現在は空き家の状態で放置されています。

Aさんにとって一番の悩みは、「面識のほとんどない共有者（後妻のお姉様）がいること」と、「毎年発生し続ける管理費や固定資産税の負担」でした。

【物件と相続の状況】

• ■ 被相続人
  Aさんのお父様
• ■ 相談者（相続人）
  Aさん（お父様の持分を承継）
• ■ 問題の不動産（負動産）
  地方にある別荘地（建物あり）
• ■ 所有権の状況（共有）
  ・Aさんのお父様：持分 1/2
  ・後妻のお姉様：持分 1/2

共有者（後妻のお姉様）との意思疎通

まずは共有者である後妻のお姉様に連絡を取りました。お話を伺うと、お姉様も「長年処分を検討していたが、方法がわからなかった」とのこと。A様と協力して売却を進めることで合意いただけました。

市場価格の調査と認識のすり合わせ

ここが最大の難関でした。お姉様は「40年前に高額で購入したのだから、ある程度の価格で売れるはず」とお考えでした。
しかし、近隣の不動産調査を行った結果、実際の取引価格は数十万円程度であり、売れ残っている物件も大量に存在することが判明しました。この「市場の現実」を丁寧にご説明し、価格への期待よりも「処分すること（手放すこと）」を優先する方針で合意しました。

マッチングサイトを活用した売却活動

地元の不動産会社（業者）では取り扱いを断られるケースが多い物件でした。そこで、個人間で遊休不動産を取引できるインターネットのマッチングサイトを活用することを提案。
インターネットでの出品手続きに不慣れなA様とお姉様に代わり、当センターが出品作業や書類の準備を全面的にサポートいたしました。